転職マスターの転職人生 信用金庫編3
転職マスターです。
さっそく、模擬紙幣を100枚渡されました。1万円札と同じ大きさの模擬紙幣です。
これは自宅に持ち帰っても良いので、研修が終わるまでに縦横の札勘が出来るようなれとのお達しです。
早速、練習を始めます。
先ずは縦勘。お札の束の底辺を左手の小指と薬指の間にあてて、 クルっと巻いて人差指と親指で挟みます。
ここからがプロの技。左手の親指で札を一枚ずり下げて、右手の薬指ので弾きます。これを繰り返す。最後の一枚だけ、右手の中指で強めに弾いて、パチンと音を出します。
縦勘は良いんです。
慣れれば誰でも出来るようになります。
問題は横勘なんですよね。
みな、縦勘を一通り終えると横勘の練習に入りました。これはもう
拝むしかない
拝むとは気持ちも横勘の姿にも言えることなんですが、みな聖徳太子が笏を持つ姿のように、札束をを両手で縦に持って、ただひたすら
ヒラケー、ヒラケー
と拝むのです。
実際、横勘は指先の微妙な力加減だけの問題なので、コツを掴んだ人には簡単でパッと開きます。
ですが、開かない人はトコトン開かない。
その日開いたのは、たった1人でした。